桜とエイプリルフールと潤いパック

雑記ノート

新年度が始まった。4月1日。
エイプリルフールでもある。朝起きて、テレビのニュースが「本日は重大発表があります!」なんて言っていたから、まさかの結婚発表か何か!?…と一瞬思ったけれど、よく考えたら芸能ニュースは見ていなかった。寝ぼけていたせいか、冷蔵庫のヨーグルトに箸を突っ込んでいた。朝から小ボケが決まった。

今日の私はお休み。年度のスタートを“自分だけの時間”で迎えることができたのは、なんだかありがたい。介護の仕事は、日によって心も身体も振り回されるけど、だからこそ、こういう時間のありがたみが身に染みる。

朝のコーヒーを片手にニュースをチェックすると、石破首相が商品券配布の件でまた謝罪していた。政治家って、大変。何度も謝るあの姿を見るたびに、「介護の現場でも謝ること多いけど、あっちはテレビで全国中継される分だけ気の毒だな」と思う。とはいえ、私だってレクリエーション中に体操をすっ飛ばした時、「ごめんなさい! 次は“腕ぐるぐる”やりますから!」って、堂々と利用者さんの前で謝った。ある意味、似てるのかもしれない。

つづいて目に飛び込んできたのは、日本郵政が発表した「潤い速達ゆうぱっく」という美容フェイスパックの話。最初はエイプリルフールのネタかと思ったら、本当だった。郵便局でフェイスパック。どうしてそうなったのか、もはや追求しない。でも、ちょっと欲しい。「速達で潤い届きます!」ってキャッチコピーが妙にツボだった。私の頬にも速達で潤い、届けてほしいわ。

そういえば今日は、近所の公園の桜が見ごろだと聞いたので、お昼前にひとりお花見へ出かけた。桜って、満開のときよりも、ちょっと散り始めのほうが好き。風に舞う花びらが、どこか人生みたいでいいじゃない? なんて言うとポエマーだけど、50代になると、ちょっと詩人になる。
人混みもそれほどではなく、ベンチに腰かけて、コンビニで買ったおにぎりと唐揚げを広げる。「春のごちそう」って、別に豪華である必要はない。青空と桜と、温かいお茶があれば、それだけでごちそう。
おにぎりの海苔が口の端についていたけど、誰にも指摘されることもない。それが独り身のいいところ(たぶん)。

周りには家族連れや、若いカップル、そしてお年寄り同士のお花見グループがいた。皆、それぞれの春を過ごしている。私はというと、ちょっとだけ顔を上げて深呼吸をした。
「あぁ、また春が来たなぁ」
季節が巡ってくるというのは、当たり前のようでいて、実はとてもすごいことなのかもしれない。私は今年も桜を見て、美味しいおにぎりを食べて、ちょっと笑って、ほんのり泣いたりもして、生きてる。

帰り道、スーパーで特売のミカンを買って、ついでに半額になっていたフェイスパック(もちろん郵便局のじゃない)を手に取る。今日はお肌にも春を感じさせてあげようじゃないか、と帰ってすぐに装着。
鏡に映るパック顔の私。あれ…誰? どこかの武将みたいになってる。思わず吹き出してしまった。
「笑うとシワが増えるけど、真顔よりマシよね」
そう言いながら、シワも人生の年輪ってことで受け入れる。若い頃は「美しくなりたい」と思っていたけど、今は「面白くありたい」と思っている。不思議なもんだ。

夕方には、万博のニュースもやっていた。あのキャラクター「ミャクミャク」のグッズが発売開始になったらしく、行列ができたとか。ミャクミャク…一度見たら忘れられない風貌。でもなんだかんだで憎めない。誰かが「不気味だけど、癖になる」って言ってたけど、それって私にも言えることかもしれない。…たぶん違う。

夜、少しだけ日記を書く。今こうして書いている。
今日は特別なことがあったわけじゃない。でも、笑えるニュースがあって、気持ちのいい風が吹いて、桜が美しくて、ミカンが安くて、お肌がぷるっとしてる。それだけで、充分「いい日」だった。

世の中には、もっと華やかな新年度を迎えている人もいるだろう。入社式、入学式、新しいスーツに、緊張の面持ち。私はそういう舞台にはもう立たないけど、今日という日が「私の新しい一日」だったのは間違いない。

50代、独り身、介護職。肩書だけ聞くと「大変そう」って思われるかもしれない。でも私は、今がけっこう好きだ。ひとりでも、春は訪れるし、笑うこともできるし、美味しいものもちゃんとある。誰にも邪魔されず、鼻歌まじりで顔パックしてる50代、そう悪くない。

明日もきっと、何か小さな笑いがありますように。
ありがとう、2025年の春。今日の私、なかなか良かったよ。

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